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SYUTO Press
2020.04.02

SYUTO Press Vol.75 関節可動式の骨格モデル「Ninja Anatomy(忍者アナトミー)」のバージョンアップパーツ、鋭意制作中!

秋東精工では、21世紀にふさわしい骨格模型製作委員会(合同会社 大航流時代)が手掛ける関節可動式の骨格モデル「Ninja Anatomy(忍者アナトミー)」のバージョンアップパーツの製作をお手伝いしています。

Ninja Anatomyの公式ホームページはこちら>>https://www.ninja-anatomy.jp/

人の動きを説明する時、洋服や筋肉が邪魔をして、身体の中で骨格がどう動いているのかわかりません。

その際に骨格モデルを使用するのですが、従来の骨格モデルは体幹部が固定されているものが多く、人間の体の仕組みによって生まれる人間の動きを説明するのに使うことはできませんでした。

そこで体幹部が動く骨格モデルを作るプロジェクトが立ち上がり、プロジェクトの趣旨に賛同した整体師、理学療法士、作業療法士等の各分野を代表する指導者の協力により、医療分野の方でも満足できるような骨格モデルづくりが始まりました。

各方面の指導者の意見や、有識者への取材を重ね、医学用の3Dモデルをもとに開発したのがNinja Anatomyです。2分の1のスケールで、肩甲骨・背骨・肋骨・仙腸関節のそれぞれが、まるで生身の人間のような可動性があります。

人間の体の仕組みや動きについて骨格を見ながら学ぶことができるため、接骨院やヨガの授業などで使われており、世界に展開しています。

高い評価を得ている旧バージョンですが、改良したい点がありました。

それは造形の精度です。簡易金型で製造しているため、輪郭の精度が上がらず、可動性を人間に近づけることに限界がありました。

そこで、今回新たなバージョンを開発することになり、秋東精工に声をかけていただきました。

現在、骨盤と大腿骨まで完成しており、膝から下を開発中です。その後、上半身を作っていくという流れになります。

人間の骨は複雑な構造をしており、対になるものでも、形が微妙に違います。骨はパーツとパーツがつながれてできていますが、結合部分はパズルのようにピッタリとはまるわけではありません。

骨格モデルでは、結合させるために穴をあけないといけないのですが、穴の位置によっては関節の動きが全然違ってきてしまうため、穴の微妙な位置も試行錯誤を重ねました。

身近で神秘的な人間の骨格に取り組んではや1年。ようやく開発に終わりが見えてきました!

秋東精工も製作チームの一員として、公式ホームページでご紹介いただいています。


弊社に依頼された理由は、従来の金型では実現できないリアルさ(部位の再現性)を期待されて、お声をかけて頂いたとのこと。
「日本の技術力で世界に挑む。情熱の魂。」・・・カッコイイご紹介をありがとうございます!
弊社としても、いつものエンターテイメント製品とは異なり、医療系・研究分野にも役立つ実用製品に携わらせていただき、嬉しく思っています。

Ninja Anatomyのバージョンアップパーツは近日公開予定! 興味のある方はぜひ公式ホームページをご覧ください!

Ninja Anatomyの公式ホームページ
https://www.ninja-anatomy.jp/